東京都立高校の入試では、2023年度から通常の学力検査とは別に、スピーキングテスト(ESAT-J)を実施して、その結果を学力検査の結果および調査書(内申)に加算して、合否の選
考を行っています(くわしくはこちら)。配点の比率は低くとも、「1点が合否を分ける」ことがあるのもまた事実ですから、スピーキングテストにもしっかり準備して臨むべきでしょう。
学援会では、そんなスピーキングテストに自信を持って臨めるように全3回の対策講座を設定しました。「無理に難しい文章を作ろうとせず、知っている単語を並べるだけでも大丈夫」「言い直しても大丈夫」など知っておいたほうが良い情報も漏れなくお伝えしようと考えております。できるだけ本番に近い形で講座を進めてまいりますので、ふるってご参加ください。
ESAT-Jとは?
ESAT-J(読み方:イーサット・ジェイ)とは、「English Speaking Achievement Test for Junior High School Students」の略称です。直訳すると「中学生英会話能力テスト」で、令和4年度から本格的に導入されることになりました。都立高校入試の第一次募集において、ESAT-Jのテスト結果が得点に直接反映されます。スピーキングテストと言っても、対面ではなく、タブレット端末を使用して生徒の発する音声を録音し、それを解答として採点する仕組みです。対象は中学1年生から中学3年生までの全学年です。ただし都立高校の入試でその結果が反映されるのは中学3年生だけです。
いつ実施される?
令和5年度の受験日は11月26日(日)(予備日:12月17日(日))で、都立高校や民間施設等で実施されます。対象となるのは、東京都内公立中学校第3学年全生徒。翌年、令和6年の1月中旬頃に結果が発表される予定です(試験日や発表日は在籍中学校によって変わる可能性があります)。
都立高校入試の入試にはどう反映される?
学力検査と調査書の比が7:3の場合、以下の点数を満点として算出します。
学力検査700点 + 調査書300点 + ESAT-J 20点 = 1020点
全体的に見て、ESAT-Jの20点は比率が非常に小さいことがわかります。ですから、受験生として最優先に取り組むべきは、まず学力検査(入学試験)に対応できる学力を身につけることと、中間・期末試験でしっかり得点して調査書点(内申)をアップすることです。ただし、入試では「1点が合否を分けることもある」のもまた事実であって、ESAT-Jの20点は、取れるものなら是非取っておきたい点数ともいえるのです。
出題内容は?
出題範囲は中学校3年間の英語の学習内容に準拠しています。以下のようにパートA~Dの4つのセクションで構成されています。
スピーキングテストへ向けての勉強法は?
すぐに出来るスピーキングテストに向けての勉強法は、❶ 英語の教科書に出てくる文章は必ず音読する ❷ 単語を発音しながら覚える。この2つから始めて下さい。英語を口から出すことに抵抗がなくなればなくなるほど、スピーキングテストには強くなります。英語を口に出すことに抵抗がなくなり、読むことがスムーズになればなるほど、ヒアリングも少しずつ上達します。
もちろん、今までのスピーキングテストの過去問にチャレンジすることも大切です。けれどもタブレットやイヤホンなどを使う特殊なテスト形式ですので、なかなか一人で過去問演習を行うのも難しいですね。そこで学援会では上記の「スピーキングテスト対策講座」を開催することといたしました。
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